tree  二葉山ふたばやま(139m)~尾長山おながやま(185.7m)~牛田山うしたやま(260.7m)
場所広島市東区二葉の里、光が丘、牛田東、牛田早稲田、牛田新町 山頂から遠く宮島を望む
山頂から遠く宮島を望む
登山日/天気2015年3月28日(土) 晴れ
メンバー単独
マップルート図 広島駅→東照宮口→二葉山→尾長山→牛田山→不動院口→戸坂駅
 
 →東照宮口:13分
 →二葉山 :23分
 →尾長山 :22分
 →牛田山 :56分
 
 →不動院口:23分(東照宮口からの所要時間:2時間43分)
 →不動院 :10分
 →戸坂駅 :41分(コンビニ寄り道)


牛田山の縦走は8年以上前(登山を始めた当初)から企てていたが、
登山口と下山口が離れすぎているので、今までなかなか実現しなかった。
8年前から、入山は東照宮口、下山は不動院口と決めていていたので、今回もその通りのトレースでした。

実は先日から行こう行こうと思いながら、
1度目は体調が悪く、2度目は早起きしたにもからわらず何故か(心の)エンジンがかからず、3度目の正直でした。

と言う事で、
平日と同じ時間に起き、いつもと同じ時間のJRに乗り、広島駅着!
まず、とぼとぼと東照宮を目指します。

東照宮
東照宮。
言わずと知れた、徳川家康が祭られています。
東照宮
長い階段を登り終えると、
咲き始めたばかりのソメイヨシノが迎えてくれる。
東照宮
こちらは見事なシダレザクラ。
登山口
境内の右手から車道に出てすぐ先に登山口。
ここまで比高30mはあります。
登山口
金光稲荷神社の参詣コースとなってます。
金光稲荷神社は「東照宮の境内社」との事ですが、
どういう意味?

上記写真に写っているのが本社で、
稜線近くに奥宮があります。
登山口
ハイキングコース案内板。

牛田山(二葉山、尾長山などを含む)全域の
登山口、登山道が載っています。
←拡大
これから入山!
8:40スタートです。

金光稲荷神社
本社と奥宮の間に○○稲荷社が6つある様です。
東照公遺訓
東照公遺訓とありますが、
要は「家康の言葉」です。
金光稲荷神社
スミレも咲く季節になりました。
東照公遺訓
不自由を常と思へば不足なし
心に望(のぞみ)おこらば 困窮
したる時を思い出すべし
東照公遺訓
勝事(かつこと)ばかり知りて
まくる(負ける)事をしらざれば
害 其の身にいたる
東照公遺訓
堪忍は無事長久の基(もとい)
いかりは敵とおもへ
東照公遺訓
己を責めて人をせむるな
及ばざるは
過ぎたるよりまされり
金光稲荷神社奥宮
奥宮到着!
金光稲荷神社奥宮
奥宮右手の大岩に乗ってみる。
まだ展望はイマイチ!
高射砲跡
上記から1分で尾根に取り付くと、この案内板。
高射砲跡
その高射砲跡。
高射砲跡
これも...
高射砲跡
これも...
高射砲跡
そこからの展望。(これだけ)
二葉山
二葉山方面に向かうと鞍部がこんな地形に...

奥宮をパスして直接ここに出れる様です。
高射砲跡もパスする事になりますが...
兵舎跡
ここが先の案内板にあった兵舎跡かな?
仏舎利塔
二葉山山頂到着!
ここに来たのは小学校以来かな...(^^)

登山口からの比高は90mです。
二葉山
右手には展望のいい岩場が...
お弁当ポイントにいいかも。
二葉山
展望図。
二葉山
広島駅、比治山方面の展望。
二葉山
その左手の方の展望。
二葉山
似島をズーム!
この安芸小富士には昨年秋に登りました。
二葉山
絵下山をズーム!
この稜線は3年前に縦走しました。
ソメイヨシノ
ここのソメイヨシノは全部蕾です。
ソメイヨシノ
こんな感じ。
ソメイヨシノ
よく見ると、ちょっとだけ咲いてます。
二葉山
これは別品種かな。
仏舎利塔
今は学校では「平和記念塔」と習うようですが、
昔は「仏舎利塔」と呼んでました。
地図などには「平和記念塔(仏舎利塔)」
となってます。
二葉山平和塔
こちらには「二葉山平和塔」となってます。
二葉山
今から向かう尾長山を望む。
二葉山
まずこちらから車道を下ります。
二葉山
大きく右に曲がりながら2分も下ると、
左折して一旦山道に入ります。
天神峠
そして2分で天神峠付近に下りてきます。
天神峠
目線を上げると、正面に尾長山。
天神峠
上記中央左のコーポの手前左から再入山します。
天神峠
車道を歩きながら左手を見ると牛田山が望めます。
天神峠
天神峠。

五叉路になってますが、正面上りの道を採ります。
上りはこの道と今来た道だけです。
天神峠
すぐにこの案内板。
天神峠
更に3分先に天神峠東口(登山口)。
ここから再入山します。
尾長山
左を向くと広島南アルプスの稜線や宗箇山
尾長山
その左、先程の二葉山。
尾長山
仏舎利塔をズーム!
尾長山
ずーっと右手には火山、武田山の稜線。
武田山城跡もあって何度も登ってます。
尾長山
右手に先程のコーポを見ながら
緩やかに登り始めますが...
尾長山
すぐに急登になり、山頂まで続きます。
尾長山
天神峠東口から12分で、
尾長山山頂到着!

比高は、
天神峠東口から85m、
天神峠からは110mです。
尾長山
先ほどまで居た二葉山を見下ろします。
尾長山
上記、中央左奥をズーム!
宮島です。
尾長山
右を向くと広島南アルプスの稜線ですが、
先程よりも高度感が出てます。
尾長山
中央奥が大野権現山。
右手前が鈴ヶ峰です。
尾長山
くつろげる岩場もあります。

さあ、縦走開始です!
尾長山
縦走開始直後に分岐。
あれっ!
左が直線的で右が右折の感じです。
方向的にも左が正解っぽく見えますが、メイン道は右で、左はあまり踏まれていない。
展望が無いので少し右に移動してみると、左の道の方向は深い谷に向かって、
右は尾根続きの様にも見えるので、右へ...

尾長山
すぐにT字路。
ここを左折の様です。
牛田山
上記案内板を振り返って見る。
尾長山方向から来て、牛田山方向に向かいます。
牛田山
縦走路は軽いアップダウンはあるものの
いい道が続きます。
牛田山
鉄塔下を潜ります。
牛田東口分岐
牛田東口分岐を通過。
大内越口分岐
すぐに大内越(おおちご)口分岐を通過。
コバノミツバツツジ
気の早いコバノミツバツツジが...
牛田山
小ピーク通過。
冬芽
コバノミツバツツジの冬芽。かな?
牛田山
更にいい道が続きます。(o´▽`o)
175.9m峰
175.9m峰。
ちょっと休憩します。
175.9m峰
ここは尾長山~牛田山間で唯一、
樹間越しでない展望が得られます。
これは東側の展望。
ヒサカキ
ヒサカキ。
ツツジ
ツツジ。
園芸種かな?

では先を急ぐ。
中山口分岐
中山口分岐を通過。
中山口分岐
そこにシルバー専用の腰掛がある。
牛田山
処々のピークには何故か土管が埋めてある。
牛田山
いい道は続く。
ザイフリボク
ザイフリボクの新芽。
ザイフリボク
ザイフリボクの新芽は白っぽいので、
遠目には白い花が咲いてる様です。
ヒサカキ
こちらは赤味がかったヒサカキ。
中山北口分岐
中山北口分岐には、何故か傘が掛けてある。
雨が降ったら使ってね。って事なのでしょう。
戸坂南口分岐
戸坂南口分岐を通過。
牛田山
ここで分岐。
左の平行道と右の階段の登り。

よく分からないが、そろそろ山頂も近いので、
右の登りを選択。
牛田山
竹の手摺りが台湾の登山道を思い出す。
牛田山
テーブル、椅子、鯉のぼり...
牛田山
ミッキーとプーさんまで... (^^;)

登山口も多くあり、広範囲から登れ、
地域密着タイプの山であり、
ファミリー登山などを考えると、
こんなのもありかな...
牛田山
会長用 シルバー席。
どこの会長?
牛田山
10:30、やっと牛田山山頂到着です。
牛田山
宮島方面の展望。
牛田山
ちょっと左を向く。

奥に江田島、似島、
手前に尾長山、二葉山などが望めます。
展望図
その展望図。
牛田山
反対側を向くと...

武田山荒谷山阿武山などが望めます。
牛田山
阿武山をズーム!
昨年の災害跡が生々しい。
この翌日この近くを通りましたが、
砂防ダムの建設が着々と進んでました。
牛田山
少し右を向くと、松笠山
牛田山
山頂の風景。
実際はもっと広いですが...
戸坂城跡
戸坂城跡の説明板。
牛田山
宮島をズーム!
牛田山
似島をズーム!
牛田山
仏舎利塔をズーム!
牛田山
絵下山を少しズーム!
梅
梅かな?
梅
これも...
牛田山
下山前に記念の1枚!
早稲田小学校口分岐
下山開始1分で、早稲田小学校口分岐。

早稲田小学校口が牛田山山頂に
一番近い登山口ではないでしょうか。
実は、更にこの手前で左から上がって来る道がありましたが(標識は無し)、
これが、戸坂城跡の説明板にあった「戸坂入道道海の墓」への道かな?

神田山荘方面分岐
神田山荘方面、戸坂方面分岐。
右(戸坂方面)へ...
牛田山
見覚えのある岩だ!
戸坂口分岐
戸坂口分岐を通過。
右(戸坂口)は通った道です。
牛田山
標識の無い分岐。
多分左はもうひとつの不動院口に向かうのかな?
メイン道の右へ...
不動院口分岐
不動院口分岐。左折します。
直進は「戸坂くるめ木」とあるが、通れるのかな?
牛田山
上記左折すると、山くさい道に...
この後すぐにメイン道が左へカーブし、直進に踏み後が...
左へカーブした後は道が無い! 直進の踏み後の方が正解かな?
などと迷っているうちに、左へカーブした先に緑のロープを発見!
踏み跡すらあやしい道にロープが張ってあり、導いてくれます。

牛田山
そのロープの道。
牛田山
すぐに谷筋に出る。
不動院口
そして民家が...
不動院口
11:25、下山しました。
不動院口
そこの案内板。
ここから不動院を目指します。
しばらく道なりに行けばよかったのですが、途中、正面に認識になかった階段が...
思わず左折してしまい、遠回りに...(´_`;)

不動院へは、表の参道を通って門に至ってもいいのですが、
途中で右折、狭い路地(幅1mくらい)を通って、ショートカットで門の横にでる事も出来ます。

不動院
この路地を通って来ました。
不動院
不動院のご案内。
不動院
不動院所在の文化財。
楼門
楼門。
重要文化財です。
楼門
右に「あ」
楼門
左に「うん」
金堂
楼門を潜って、正面に国宝の金堂。
鐘楼
その右手に鐘楼。
これも重要文化財です。
不動院
池の畔にハクモクレン。
不動院
1段上の墓所に上がるとこの案内板。
そして更に上がる...
宝印塔
古い宝印塔が並ぶ。
太閤豊臣秀吉公の遺髪の墓
「太閤豊臣秀吉公の遺髪の墓」
武田刑部少輔の墓
「武田刑部少輔之墓」
武田信実の事の様です。

信実は安芸武田氏9代、
大内・毛利元就軍に滅ぼされた、
最後の銀山城主武田氏です。
宝印塔
こちらにも宝印塔が並ぶ。
安国寺恵瓊の墓
「中興開山恵瓊の墓」
安国寺恵瓊の事です。

恵瓊は一度衰退した不動院を立て直した。
毛利氏の外交僧として秀吉との橋渡しをするが、
関ヶ原合戦では西軍に属し、その後打ち首となる。
秀吉に大名に取り立てられたとう説もある。
福島正則の墓
広島城主 福島正則の墓」

家康に改易されたと認識していたが、どうも、
家康の死後に、秀忠によって改易された様です。

正則は改易後、信濃、越後の辺りに減封され、
そちらで亡くなっている様なので、
これは正則を偲んで
勝手に建てたものではないでしょうか?
不動院
ここの桜は他より少し早い様です。
不動院
墓所の真ん中に...
不動院
池を見下ろす。
金堂
金堂を横から...
楼門
楼門を見下ろす。
ハクモクレン
青空に映えるハクモクレン。
楼門
最後に楼門を潜り返し...
楼門
不動院を後にします。
(不動院)
足利尊氏、直義兄弟が諸国に設立した安国寺の一寺。安芸安国寺。(薬師如来を本尊とする。)
安芸国守護武田氏の菩提寺として繁栄したが、武田氏の衰退と伴に安芸安国寺も一時衰退したが、
毛利氏の外交僧安国寺恵瓊により立て直された。
関ヶ原合戦で西軍敗退後、毛利氏転封、恵瓊斬首となった後は、
福島正則が入封、その祈祷僧である宥珍が安国寺に入った。
その際、禅宗から真言宗に改め、不動明王を祭り「不動院」とした。
福島正則改易後は、替わって入封した浅野氏の保護を受ける事になる。

戸坂駅
コンビニに寄り道しながらも、
約40分で、戸坂駅まで歩いてきました。
12時40分のJRで帰途に就きます。
海側(安芸小富士)から見る二葉山~尾長山~牛田山の全景
牛田山
東照宮は2度目の訪問。前回は下の娘の七五三の折でしたが、今回はほぼ通過しただけ...
二葉山は、小学校以来の登頂。小学校の時、遠足や社会の時間に登った記憶があります。
尾長山は初登頂、牛田山は2度目、前回は戸坂からの短距離ピストンでした。
不動院も2度目ですが、○○○○の墓などがあり、もう一度確認の意味でも訪問したかったのですが、
今回、牛田山縦走と合わせて実現出来ました。

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 参考資料:南々社「イラストで歩く 広島の山へ行こう!」