2015/11/30 WebLog
~ 江の川(ごうのかわ) ~
国道54号線を広島から北上してると、八千代の辺りから並走する川が三次方面に向けて流れてる。
広島にいて、南から北に向けて長く流れる川はちょっと不思議な感じだ。
これが「江の川」で、三次を経由して山陰の江津まで流れているのは知ってた。
城跡探訪などで何度も大朝の方まで行ったが、そこにも流れてた。
なので、今回、源流はどこなのか調べてたら色んな事が分かったので、まとめてみました。
《 源 流 》
島根県、広島県の県境、北広島町の阿佐山(標高1,218m)が源流です。
面白いのは、阿佐山から北に八戸川を発し、36kmで江の川に合流、すぐ先で日本海に注ぐ。
一方、阿佐山から南に発するのが江の川で、大朝、八千代、三次を経て、
中国山地を横切り、江津で八戸川を合わせ、194kmを旅して日本海に至る。
中国山地が盛り上がる前の太古から江の川は存在し、
江の川の流れが三次北西の中国山地の盛り上がりを押さえたと考えられている。
《 名 前 》
昭和41年4月に一級河川に指定された際に「江の川」となった。
古くは地域により個別の呼び名があったが、今でも上流部分では「可愛川」と称される。
この「可愛川」、「えのかわ」と発音するが、
「えのかわ」→「江の川」となったのか?
「江津」(古くは「ゴウ」)→「江の川」となったのか?
「可愛川」以外にも、島根県側では「江川」、広島県側では「郷川」などの呼び名もある。
どちらも「ごうがわ」と発音する。これらが入り混じって「江の川」となったのではないでしょうか。
別名「中国太郎」の呼称もあるが、中国地方で最も大きな川と言う意味です。
(「太郎」とは「長男」転じて「一番大きい」の意味。)
全国でみると、幹川流路延長は12位、流域面積は16位です。
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