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子どものかかりやすい病気の基礎知識
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●かぜの症状、高熱と発疹が出る
■はしか(麻疹) 詳細on/off
感染力が強く、予防接種を受けていないとないと必ず感染する。
潜伏期間は10日前後。(この間も感染する)
2〜4日はかぜの症状(38度前後の熱、咳、鼻水、下痢)や、目やになどの症状が出る。(感染力の強い時期)
その後、ほおの内側に白色の少し隆起して周囲が赤くなった小さな斑点が出る。(一旦熱が下がりかける)
その後1〜2日で、39〜40度の熱とともに全身に発疹が出る。3〜4日で熱も下がり、発疹もひきだす。
1度かかると強い免疫が出来、母親が免疫を持っていれば、生後6か月まで免疫を持つ。
1歳で予防接種を受けるので、その間身近で発症すれば注意が必要。

●軽い熱と発疹が出る
■風しん(風疹、三日はしか) 詳細on/off
子どもの場合、軽度で、3日ほどで治ります。(大人になって感染すると重症になるケースが多い。)
潜伏期間は2〜3週間。
始め、熱などの軽いかぜの症状が出、次第に顔、首、全身と発疹が出てきます。
耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れ痛む事や、軽度の発熱を伴う事もあります。
発疹は1〜2日で全身に広がり、3日ほどで治まります。
発疹発生1週間前〜発疹消滅1週間後まで感染力があります。

母体が妊娠初期に感染した場合、胎児にも感染し、流産、死産、重度の先天異常の可能性があります。
出生前に感染した乳児は、生後数か月間、感染性をもっています。
予防接種や感染の経験の無い女性は予防接種を受けておく事が大切です。

●虫さされの様な発疹が出る
■水ぼうそう(水痘) 詳細on/off
感染力が強く、通常予防接種で対応する。
潜伏期間は約2週間。
始め、胴や顔、腕や足に小さな斑点が出来、次第に盛り上がり、水ぶくれになります。(感染力の強い時期)
同時に熱が出る場合と、出ない場合があります。
次々に新しい水ぶくれが出来ますが、4〜5日で乾いてかさぶたになります。(結膜、口腔内、頭皮、陰部など)
水ぶくれを潰すと感染するので、塗り薬などでかゆみを抑えます。

●突然の高熱のあと発疹が出る
■突発性発疹 詳細on/off
突然の高熱が出、親は慌てるが、子供は普通元気で活発。
潜伏期間は約5〜15日。
突然の40度前後の高熱が出、1割程度の子どもはけいれんを起こす(熱が急激に上がって下がる為)が、ほとんどは5分以内におさまり、後遺症を残さない。
熱は3〜5日間くらい続きますが、通常4日目には下がります。
熱が下がってから数時間後〜1日以内に発疹(首から出て全身へ)が出て、2〜3日で消えます。
感染力は弱いが、生後の免疫が切れる6か月〜1歳くらいでかかりやすく、1歳すぎまでにほとんどの子どもがかかる。

●耳の下がはれて痛くなる
■おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) 詳細on/off
耳下腺が腫れておたふくの様になる。
感染力は弱いが、人口密集地域や、冬の終わりから春先にかけて最も多くみられる。
潜伏期間は10日〜3週間。
寒気、頭痛、食欲低下、けん怠感、発熱(軽度から中等度)のなどの初期症状が現れ、12〜24時間以内に耳下腺が腫れだす。
口をあけたり、ものを噛むときに痛みを伴う。症状は約2週間続く。
初期症状が無い場合や、左右の耳下腺が時間差(1〜3日)で腫れる場合もある。

●唇、口内、手足、おしりなどに水ぶくれが出来る
■手足口病 詳細on/off
夏風邪の一種、数年おきに流行する。
潜伏期間は3〜7日。
口内の各所、唇、手のひら、足の裏、ひざ、おしりなどに水ぶくれが出来る。
熱が出る事もあるが、せいぜい37〜38度、2日前後で下がる。
通常は軽い病気ですが、まれに脳炎などを併発し、重症になるケースもあるので、食欲不振、頭痛吐き気、倦怠感などがある時はすぐに受診をして下さい。(回復期でも油断しない事)

●高熱、目とのどの痛み
■プール熱(咽頭結膜熱) 詳細on/off
夏風邪の一種、プールなどでの集団感染が多い。
潜伏期間は4〜6日。
38〜40度の高熱が4〜7日間続き、のどの腫れや痛みも4〜5日間続きます。
結膜炎(充血、目やに、涙)を併発しますが、多くは片目だけです。
頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水などの風邪の症状が出ることもある。
接触感染なので家庭内でも感染予防をしましょう。治っても2日は感染の可能性があります。

●高熱、のどの痛み
■ヘルパンギーナ 詳細on/off
乳幼児の間で流行しやすい夏かぜの一種。
のどの奥に小さな水ぶくれができ、38〜40度の高熱が2〜3日続く。
のどの痛みが強く、水分もまったくとれない時や、高熱が4〜5日以上続く時、元気がなく、ぐったりする時は要注意!
1週間くらいで完治する。

●高熱、のどの腫れ
■しょうこう熱(溶連菌感染症) 詳細on/off
抗生物質での治療を怠ると危険な病気。(夏にかかりやすい。)
突然高熱が出、のどの腫れと痛み、嘔吐、頭痛、腹痛などの症状がある。
首のリンパ節が腫れたり、中耳炎、筋肉痛、関節痛などの症状が出る事もある。
始めに舌が白くなり、3〜4日すると赤くブツブツとした“いちご状舌”になるのが特徴。
同時に胸、首、ももの付け根に小さな発疹が出、1〜2日で全身に広がります。
抗生物質での治療が必要で、症状がなくなっても、医師の処方した抗生物質を飲みらないと、重い合併症や再発の原因になります。

●りんごの様に頬が真っ赤になる
■りんご病(伝染性紅斑) 詳細on/off
軽い病気で、1〜2週間で完治する。
潜伏期間は1〜3週間。
片頬または両頬が赤くなり、かゆみを伴う。
1〜2日たつと、腕、ももの外側、おしりにも広がる。
熱や咳などの軽い風邪症状を伴う事もある。
入浴や運動で体温が上がった時、日にあたった時などはかゆみが増す事もある。

●高熱、全身に風邪の重い症状
■インフルエンザ 詳細on/off
感染力が強く、毎年冬に流行する。予防接種で対応する。
潜伏期間は1〜2日。
悪寒、頭痛、のどの痛み、関節痛から始まって高熱がでる。
食欲不振、吐き気、下痢、筋肉痛、倦怠感など全身に症状が出る。
感染力が強く、集団感染の可能性も高い。感染すると重症のケースもあるので、流行期には手洗い、うがい、マスクなどの予防策が重要。

●急な高熱、全身に発疹
■川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群) 詳細on/off
感染症の疑いが強いが、原因不明の病気。
突然38〜40度の高熱が出、首のリンパ節が腫れ、痛みを伴います。
2〜3日後から、目が充血し唇が赤くなり、舌も赤く“いちご状舌”になり、手足、体にも発疹が広がります。
病気が始まってから10〜20日後に、手指と足指の皮膚がむけはじめます。
熱は1〜3週間にわたって上がったり下がったりします。
全身の血管に炎症が起こる事が原因ですが、後遺症の残らないように専門医での定期検査が必要です。
●発熱、せき、鼻水、のどの痛み
■かぜ(風邪症候群) 詳細on/off
のどの奥などの粘膜の炎症、気管支や肺の炎症などにより、発熱、せき、鼻水、のどの痛みなどをうったえる症状の総称。
倦怠感、筋肉痛、関節痛、下痢、嘔吐などの症状を伴う事もある。
ウイルス性の風邪は発熱でウイルスが不活性化し、4〜5日以内で治るが、細菌性の場合もあり、抗生物質での治療も必要になる。
その他、自家中毒症などのストレスによる病気でも、発熱、腹痛、嘔吐などの風邪に似た症状が出る。

●せきが出、次第に強くなる
■気管支炎 詳細on/off
風邪のウイルスや細菌が、のどから気管支まで達し、炎症を起こす。
2歳くらいまでの子どもが冬にかかることが多く、ほとんどの場合、風邪をこじらせて起こる。
せきが次第に強くなり、乾いたせきから、たんのからんだせきになり、のどの奥が「ヒューヒュー、ゼイゼイ」いいだす。
発熱を伴うこともあり、せきのため嘔吐することもある。
重症の時は数時間のうちに呼吸困難になる事もある。
重症度や症状により入院の必要も出てくるが、比較的短期(1〜2ヶ月以内)に治癒するが多い。

●高熱、せき、胸痛、呼吸困難など
■肺炎 詳細on/off
風邪などのウイルスや細菌が、肺まで達し、炎症を起こす。
発熱、せき、顔色がすぐれないなどの症状がある。胸痛、呼吸困難になる事もある。
風邪をこじらせて起こる事が多く、ウイルス、細菌の種類によってや、免疫力低下の疾患を持っていると、重症に陥る事もある。
重症度や症状により入院の必要も出てくるが、比較的短期(1〜2ヶ月以内)に治癒するが多い。

●ゼイゼイ言う、夜中から朝方にせき
■ぜんそく性気管支炎 詳細on/off
たんなどの分泌物で、気管の通りが悪くなる。
風邪やアレルギーなどがきっかけで起こる。
たんなどの分泌物が増え、気管の通りが悪くなり、ゼイゼイ言う。呼吸困難になる事もある。
夜中から朝方の気温が下がる時分にせきがひどくなる。
乳幼児は気管支が細いため、2〜3歳児に多く見られる。
成長に伴い次第に治っていくが、アレルギー体質の場合、将来気管支ぜんそくになる可能性もある。

子どもはたんを出すのが苦手です。せきが続く時は、部屋の湿度を保ち(加湿器、湯沸かしなど)、ほこりやタバコの煙に気をつけましょう。
水分をこまめに与えるのも、たんやせきには効果的です。

●激しいせき、呼吸が苦しそう
■気管支ぜんそく 詳細on/off
気管支の過敏が原因。せきがひどく、ゼイゼイ言い、呼吸が苦しくなる。
発作がひどくなると、苦しくて横になれず、眠れなかったりしますが、たいてい数時間で治まります。発作は繰り返します。
子どもの気管支ぜんそくは、アレルギー体質が原因になる事が多く、ほこり、ダニ、カビ、花粉、ペットの毛、タバコの煙などは要注意です。
気候の変化やストレスも一因となっています。
気長な治療と生活改善が必要ですが、ほとんどの場合、大人になれば治ります。

●突然、呼吸困難になる
■仮性クループ(クループ症候群) 詳細on/off
ウイルス感染によってのどの奥が腫れ、気道が狭くなって起こる。
風邪気味の子どもが、突然「ヒューヒュー、ゼイゼイ」いいだし、呼吸困難になりる。
唇が紫色になり、ぐったりする。
たいていは夜中に起こり、朝には治まる。多くは1時間くらいで治まる。

息苦しさが続く、呼吸困難がひどい場合は、すぐ病院へ行きましょう。

●激しいせきが長期間続く
■百日ぜき 詳細on/off
百日咳菌に感染し発症、激しいせきが3ヶ月続く。予防接種で対応。
潜伏期間は数日〜1週間。
最初の1〜2週間は、鼻水、せきなどの風邪の症状で、だんだんせきが強くなってくる。
続いて3〜6週間ほどは、強いせきが続き、せきの為、嘔吐、無呼吸発作や呼吸困難に陥る事もある。
この状態が続いた後、最後に粘り気の強いたんを出し、一時的にせきが治まります。
その後、2〜3週間の回復期を経て治ります。

重症になると肺炎や脳炎にかかる事もあり、無呼吸発作や呼吸困難に陥ると生命に関わることがあります。

●最初、風邪に似た症状
■小児結核 詳細on/off
結核菌が肺に入り、炎症を起こす。予防接種で対応。
風邪に似た症状から始まり、高熱が数週間続く。
もともと結核菌は感染しても発病しにくいのですが、子どもの場合、発病しやすく、進行も早い。
治療が遅れると、血管を経由して全身に結核菌が廻り、他の病気を併発し、重症に陥る事もある。
せき、たん、血たん、胸痛、発熱、倦怠感、寝汗は結核の信号です。

子どもの為にも、結核撲滅の為にも、生後6ヶ月未満に予防接種(BCG)を受ける事が必要です。(母親から免疫は受け継ぎません。)
●下痢、その他の症状の併発
■下痢(げり) 詳細on/off
その他の症状や原因の見極めが重要。
@単一症候性下痢
下痢以外に特別な症状が無い場合。
授乳中の乳児によく見られ、機嫌もよく、食欲もあればほぼ問題ありません。
A急性消化不良症
食欲不振、元気がない、機嫌が悪い、眠りが浅い、などの症状を伴う。
便から、すっぱい臭いや腐った様な臭いがする。
水分補給を心がけ、病院へ行きましょう。
原因として、
風邪、気管支炎、肺炎、中耳炎の感染症によるもの。
食物アレルギーや腸への負担(ミルクの濃度、早期の離乳食)。
不快な温度や湿度による体調不良などが考えられます。
B消化不良性中毒症
急性消化不良症の重い症状。
便に粘りやブツブツがあり、黄褐色や緑色となる。軽ければ酸っぱい、重度の時は腐った様な臭いがする。
激しい嘔吐、血の混じった嘔吐を伴い、意識障害、けいれんなどを引き起こす。
絶対安静にし、命に関わる事もあるので、緊急な治療が必要。

●嘔吐、下痢をし、ぐったりする
■乳児嘔吐下痢症 詳細on/off
生後4ヶ月〜2歳くらいに多く、風邪の症状を伴う。
最初に発熱、せき、鼻水など風邪の症状が出る。
次に、激しい嘔吐を繰り返し、大量の白い色をした下痢便が出ます。
ウイルス感染による胃腸炎が原因で、寒い時期によくかかります。
激しい嘔吐、下痢の為、脱水症状に注意し、水分補給を心がけて下さい。

●便が固い、3日以上便が出ない
■便秘 詳細on/off
便が固かったり、2〜3日以上便が出ない、便は出るが量が少ないなどの症状。
母乳(ミルク)不足、繊維質の不足などが原因。
乳幼児では、腹部のふくらみ、ガスによる腸の膨満、食欲不振、機嫌が悪い、長引くと体重増加不良などが起こる。
年長児では、食欲不振、腹部不快感、胸やけ、げっぷ、口臭、反復性の腹痛、頭痛、注意力減退、倦怠感などが起こる。
便が硬いと肛門部が痛み、排便を我慢し、悪循環に陥る。
通常、母乳(ミルク)の増量、食事療法で対応しますが、基礎疾患が原因になっている場合があるので、その場合は治療が必要。

●腹痛、下痢、嘔吐、発熱など
■食中毒 詳細on/off
細菌性によるもの、毒性によるものがあります。
腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状が出る。
野生のきのこ、ふぐなどの毒の可能性のあるものは子どもに食べさせない様にしましょう。
出来るだけ十分に火を通した調理をし、特に乳児には絶対に生ものを食べさせない様にしましょう。
調理後はすぐに食べる。箸をつけたものを保存しない。保存してあるものは再加熱する。などで予防します。(冷蔵庫、冷凍庫は殺菌にはなりません。)
また、手洗いや、台所を清潔に保つのも必要です。

●口、鼻からミルクを吐く
■先天性肥厚性幽門狭窄症 詳細on/off
生後2〜3週間ごろからミルクなどを吐き始め、嘔吐がどんどん強くなり、噴水のように吐きます。
胃の出口の部分(幽門)の筋肉が厚くなり(狭くなり)、ミルクが逆流する事による。
ミルクの大量嘔吐を繰り返し、体重の減少が見られる。
噴水状の嘔吐がある場合は、手術による治療が必要な場合もある。

●突然、激しく泣き、吐く
■腸重積症 詳細on/off
突然、激しく泣き、5〜30分くらいの間隔で繰り返す。
激しいとショック状態に陥る事もあり、便に血や粘液が混じる。
意思の疎通が出来れば痛みを訴え、嘔吐する事もある。
腸の一部が重なって締めつけられるのが原因で、生後3〜4か月から2歳くらいまでの乳幼児に多く見られます。
早期(24時間以内)だと、浣腸、空気や薄いバリウムを肛門から入れ、重なり合った腸を元に戻せます。
処置が遅れたり、重度の場合は、緊急手術を要します。
●ほおやひたいに赤い湿疹
■乳児湿疹 詳細on/off
生後2〜3週間から6ヶ月頃に顔や体に湿疹が出る。
秋から冬にかけて症状が出やすく、かゆみを伴う。
かきむしって、ただれたり、かさぶたの様になる事もある。
よだれ、汗、食べ物に気を付け、皮膚を清潔にしておけば、自然に治る事もある。
治らない、くり返す場合は、「アトピー性皮膚炎」の可能性もある。

●頭やまゆ毛に、黄色い皮脂のかたまりが
■乳児脂漏性湿疹 詳細on/off
皮脂の分泌が多い頭やひたいの周りに黄色いフケ状のものが付く。
放置しておくとかさぶたの様になり、ベタベタした感じがするが、かゆみはありません。
かさぶたの後、皮膚が赤くなる。
感染症を起こす事があるので、石鹸でよく洗い、最後は石鹸をよく洗い流して下さい。
生後6ヶ月くらいまでにはよく見られ、心配は無いが、治らない場合は皮膚科に相談して下さい。

●顔や首筋、膝・肘の裏などに湿疹
■アトピー性皮膚炎 詳細on/off
アレルギー体質の乳幼児に多く見られる。
生後1〜6ヶ月頃から見られる。
かゆみの強い湿疹が頭、首筋、膝・肘の裏など、皮膚のやわらかい部分に出る。
乳幼児は頭や顔を中心に湿潤な湿疹。(かさぶたのようになる事もある。)
成長するに従って、手首、足首、膝・肘の裏を中心に、乾いてカサつき、かゆみが強くなる。
ほこり、ダニ、カビ、花粉、ペットの毛などのアレルギーの元や、アレルゲンを含む食べ物には注意しましょう。
受乳期は母親も食べ物には気をつけましょう。
病院で検査をしてもらい、アレルゲンの特定をするなど、医師の診断も受けましょう。

●汗をかきやすい所にプツプツができる
■あせも 詳細on/off
ひたい、頭、首周り、わきの下、背中など、汗をかきやすい所にプツプツができる。
かきむしってしまうと、菌が感染し化膿する。痛みを伴い、ひどくなると熱が出たり、リンパ腺がはれたりする事もあり、皮膚科を受診も必要になってくる。(爪をいつも短く)
部屋を涼しくし、汗を吸う綿素材の肌着を着せる。汗をかいたらシャワーでいつも清潔に保つ。
ベビーパウダーは薄く塗れば予防にはなる様ですが、あせもに付けると症状を悪化させる様です。

●おむつのあとが赤くなる
■おむつかぶれ 詳細on/off
便や汗に含まれるアンモニアや酵素による炎症。
まめにおむつを取り替え、清潔にする。
おむつを取り替える際、ぬれタオルでおしりを拭く。
ひどくなったら、受診して指示された薬をぬったり、おむつを取り替える際、シャワーで洗って下さい。
なかなか治らない、おむつの当たらない皮膚のシワの中にもただれが出来る場合、「皮膚カンジダ症」の可能性もあります。(皮膚カンジダ症におむつかぶれの薬は逆効果)

●おむつのあとや当たらない所も赤くなる
■皮膚カンジダ症 詳細on/off
おむつかぶれによく似た炎症を起こす。
カンジダというカビの一種で起こる皮膚の病気。
カンジダ菌が付くと、おむつによる蒸れ、便による汚れで繁殖する。(抗生物質の多用も一因)
おむつかぶれ同様に、清潔にする事が必要です。
ただ、おむつかぶれの薬は逆効果なので、判断の付きにくい場合は必ず医師の診断を受けましょう。

●体のあちこちに水ぶくれが出来る
■とびひ(伝染性膿痂疹) 詳細on/off
体のあちこちに水ぶくれが出来、掻くと破れて他に広がる。他人にも感染する。
主にブドウ球菌によって起こり、夏から秋にかけて多い。
水ぶくれは破れやすく、感染力も強い。
発熱した場合、皮膚剥脱症候群の可能性も、また、治った後、顔にむくみが出たら、腎炎の疑いもあります。

●真ん中がくぼんだ、ツヤのあるいぼ
■水いぼ 詳細on/off
1〜6歳くらいよく出る、伝染性の強いいぼ。
粟粒のような湿疹がしだいに大きくなって、真ん中にくぼみのある、表面がツヤツヤした、やわらかいいぼが出来る。
脇の下など、皮膚が擦れ合うやわらかい所によく出来るが、かゆみがある場合はあまりない。
水いぼをつぶすと、白くて小さい粒のウイルスのかたまりが出る。これにより他に広がったり、他人に感染する。
ほとんどの場合、放っておいても治りますが、長くかかるようであれば受診し、治療をしましょう。

●褐色、青、黒のあざが出来る
■あざ(色素性母斑) 詳細on/off
黒あざは要注意の場合も…
黒あざの中には稀にガンになる可能性もあります。黒あざ、大きなあざは医師に相談しましょう。

●唇に水ぶくれ
■口唇ヘルペス 詳細on/off
唇に水ぶくれが出来、赤くはれて痛む。
数日のうちに破れてかさぶたになる。
1〜2週間後、かさぶたが取れて治る。
同じ場所に繰り返し起こるのが特徴。
感染直後、口内炎を起こすこともあるが、多くの場合、発症せず潜伏し、体調がくずれた時などに発症する。
ヘルペスウイルスは症状が治まっても潜伏を続け、事あるごとに発症を繰り返す。
ビタミン剤、抗生物質、抗ウイルス薬での治療が必要で、受診し、医師の指示を仰ぎましょう。
●目が充血、目やに
■結膜炎 詳細on/off
ウイルス、細菌、ゴミ、逆まつ毛、アレルギーなど原因は様々。
目とまぶたの間に異物が入り、結膜が炎症を起こし、目の充血、かゆみ、ゴロゴロしたりします。
ウイルス性は様々は種類が考えられます。細菌性は抗生物質(点眼薬)により短期間で治ります。
基本、点眼薬で治療しますが、原因が様々な為、医師の治療を受けましょう。
子どもの場合、症状がひどく出る事があり、まぶたの腫れがひどく、出血したりすることもあります。
特に乳幼児の場合、早期に治療をしないと、弱視などの弊害が出る可能性もあります。
感染性の場合、タオルや洗面器は別々に使いましょう。

●瞬きが多く、涙目になる
■逆まつ毛 詳細on/off
まつ毛のばらつきやまぶたが内側を向いている事から、まつ毛が角膜を刺激する。
子どもの場合、成長とともに1歳前後で自然に治ることが多いので、それまでは点眼薬などで様子をみるのが普通です。
2歳以上で治らない場合でも、まだ自然治癒することも期待できますが、症状の強さ次第では手術が必要になってきます。
手術は簡単で、病院により差はあると思いますが、両眼でも30分は掛からず、手術後直ぐに帰宅出来るようです。一週間程度で抜糸して終わりです。

●涙や目やにが出る
■涙目(先天性鼻涙管閉塞) 詳細on/off
生まれつき、涙が鼻に抜ける鼻涙管が細く(詰まり)、涙が多くなる。
涙が多くなると細菌などが繁殖しやすくなり、目やにや結膜炎、新生児涙嚢炎などを起こしやすくなります。
マッサージや点眼薬で治る事もありますが、目頭から針金を通し鼻涙管の膜に穴をあける治療もあります。
程度により対応が異なるので、医師の診断を受けましょう。

●黒目が中央から逸れる
■斜視 詳細on/off
黒目が上下左右に、片目、又は両目、時々、又は常に寄って見えます。
乳幼児の場合は、目の機能が未発達だったりする為に起こり、多くは4ヶ月頃から2歳までには自然に治ります。
2歳を過ぎても治らない場合、症状がひどい場合は、医師の診断を受けましょう。
●高熱が出て、耳がひどく痛む
■中耳炎 詳細on/off
耳の奥の中耳が腫れたり、炎症を起こす。
風邪などで細菌感染を起こし炎症を起こす急性中耳炎と、同じく風邪などで耳官が腫れて鼓膜の内側に体液が溜まる滲出性中耳炎の2種類があります。
2〜3歳頃にかかりやすく、38度前後の発熱や、うみが出たり、耳の痛みを訴えます。
まだ喋れない乳幼児の場合は、機嫌が悪い、定期的に大泣きしたり泣きやんだりする、夜泣きをする、ミルクの飲みが悪い、しきりに耳に手を持っていく、首を振るといったしぐさや様子が見られたら中耳炎の可能性もあります。
急性中耳炎の場合、症状が出にくい事がありますが、耳が聞こえ難い様に感じたら、中耳炎を疑って下さい。

●耳に触れただけで、ひどく痛がる
■外耳炎 詳細on/off
耳の穴(外耳)で、傷などから細菌感染し、炎症を起こす。
耳掃除で傷つけたり、湿疹をひっかいたりした傷から細菌が入って炎症を起こす。
特に乳幼児では、アトピーぎみの赤ちゃんが自分の耳の入り口の湿疹をかきむしって、化膿させるケースが目立ちます。
とにかく、耳に触れたり引っ張ったりしただけで、ひどく痛がるのが特徴。
37度前後の微熱が出る事もあり、耳が臭ったり、耳の入り口にカサカサした膿が見える事もある。

●耳が聞こえ難い
■難聴 詳細on/off
発見、治療が遅れると言葉の発達にも影響が出る。
音が耳の中を伝わり難い、外耳、鼓膜、内耳などに障害がある「伝音性難聴」と、伝わった音が聴神経をへて脳に伝わるまでのどこかに障害のある「感音性難聴」の2つに分けられる。
先天性のものと後天的なものとがあり、先天性のほとんどが感音性難聴で、後天的のほとんどが伝音性難聴です。
感音性難聴は、現在の医学では治療する方法はありません。
伝音性難聴は、滲出性中耳炎によるものが最も多く、感染症の後遺症、頭部の外傷、耳あか、慢性中耳炎などが原因になることがあります。
この場合の難聴は一時的なもので、きちんと治療をすれば聴力を取り戻すことができます。

●発熱し、つばを飲み込んでも痛がる
■咽頭炎、扁桃炎 詳細on/off
のどの浅い部分の炎症の咽頭炎、奧が炎症を起こす扁桃炎。
咽頭炎は、発熱と軽いせきや鼻水など、風邪の症状。呼吸器の浅い部分の炎症なので、あまり心配ありません。
扁桃炎は、39度前後の高熱が出て、つばを飲み込むだけでも痛く、食事も辛くなります。せき、鼻水などの症状はあまり見られません。
どちらもウイルス性と細菌性のものがあり、ウイルス性の場合、安静にしていれば治る病気ですが、細菌性の場合は抗生物質での治療が必要になります。
細菌性扁桃炎は扁桃が赤く腫れるだけではなく、表面に白い膿が見られたり、首やあごのリンパ腺が腫れる事もあります。

●乳児の舌、唇などに白いミルクかすの様なものが付く
■鵞口瘡(がこうそう) 詳細on/off
乳児の口の粘膜にできるカンジダというカビの感染症。
無理にはがそうとすると出血します。通常痛みもなく、無害で治療は不要ですが、乳首、ほ乳瓶の消毒はきちんとしましょう。
程度が強くなると痛みが出て、哺乳力が落ちることがあります。
なかなか治らなかったり、繰り返す場合は、医師の診察を受けましょう。
●熱が上がる時にけいれんが起きる
■熱性けいれん 詳細on/off
38度以上の高熱とともにけいれんを起こす。
生後3ヶ月〜3歳までに多く、6〜7歳になっても起こす場合があり、ほとんどの場合、2〜3分から5分以内には治まります。
治まった後は何も無かった様に眠ってしまう事もありますが、揺り起こせば意識はしっかりしています。
以下の1つでも当てはまる場合は、早期に医師の診察を受けましょう。
●けいれんが15分以上続いた。
●けいれんが治まっても、長い間意識が戻らなかった。
●けいれんに左右の差があった。
●24時間以内に2回以上けいれんがあった。
●生後6ヶ月以下や6歳以上でけいれんした。
●血縁者にてんかんの人がいる。
●37度台の微熱でけいれんした。
●1年間に5回以上けいれんした。

●激しく泣いて、ひきつけを起こす
■泣き入りひきつけ(憤怒けいれん) 詳細on/off
激しく泣いた後、けいれんを起こす。顔色が紫になったり、意識を失う事もある。
生後6ヶ月〜2歳ごろに多く、激しく泣き過ぎた為、息を吐いた後で無呼吸状態となり、一時的に酸欠状態になる。
だいたい1分以内に治まり、元通り元気になる。後遺症などの心配はありません。
逆に親の方が敏感になり、泣かせまいと過保護になるなどの弊害が見られる様です。
他の病気の心配もありますので、一度小児科を受診し、憤怒けいれんの対応や心得も指導してもらうのもいいでしょう。

●発熱、嘔吐、頭痛など
■髄膜炎 詳細on/off
細菌やウイルス感染により、脳脊髄膜が炎症を起こす。
乳幼児に多く、新生児、特に抗体の不十分な未熟児は要注意です。
ウイルス性であれば、比較的経度で、後遺症も残り難いようです。夏風邪ウイルスの場合が多い。
細菌性の場合、ウイルス性に比べて少ないですが、重症、長期間治療、後遺症を残す率がかなり高くなります。
発熱、嘔吐、頭痛があれば、髄膜炎を疑い、早期に受診しましょう。

●突然の高発、嘔吐、けいれん、意識障害など
■脳炎 詳細on/off
細菌やウイルス感染により、脳が炎症を起こす。
乳幼児に多く、髄膜炎より更に深刻で、早急な受診、治療が必要です。
代表的なものに、日本脳炎、はしか、水ぼうそう、風疹のウイルスなどが原因となります。予防接種は受けておきましょう。
その他、おたふくかぜ、突発性発疹、インフルエンザのウイルスなども原因となります。
●生後、すぐに検査、治療が必要
■先天性代謝異常 詳細on/off
生まれつき、酵素の不足や働きが十分でない為、代謝不良を起こし、知能、運動障害や、肝臓、腎臓障害などを起こす。
酵素の不足の為、余計な物質がたまったり、必要な物質が不足して、全身に影響を与え、種々の病気を起こす。
早期発見、早期治療(酵素補充、ビタミン投与、特殊ミルクなど)で障害はかなり防ぐ事が出来ます。
検査費用は行政負担(病院側の手数料は含まない)で特殊ミルクも無償ですので、検査(生後5〜6日)は必ず受けましょう。

●生後、すぐに検査、治療が必要
■先天性甲状腺機能低下症 詳細on/off
生まれつき、ホルモンの不足で、代謝不良を起こす病気。
まぶたが腫れぼったく、鼻が低く、いつも口を開け、舌を大きく出します。また、皮膚が乾燥し、あまり汗をかかず、腹部が大きく膨れ、便秘の症状もあります。
早期発見、早期治療(甲状腺ホルモン投与など)で障害はかなり防ぐ事が出来ます。
検査は先天性代謝異常と一緒に行います。(行政負担)

●発熱、倦怠感、骨・関節痛など
■神経芽細胞腫 詳細on/off
小児がんの一種。
3歳ごろまでに多く、生後6ヶ月ごろの検査で早期発見が可能です。
重度により病期1〜4までに分類され、生存率は病期3以下であれば90%を越えます。自然治癒する例も多く見られます。
まずは早期発見、早期治療が重要です。そうする事により、小児ガンも一般に「治る病気」になってきました。


 

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