tree  銅山峰ヒュッテ 1,110m、別子銅山上部鉄道跡探訪(1日目)
場所愛媛県新居浜市大永山・立川町 鉄道橋台
↑鉄道橋台 ↓ヒュッテ
ヒュッテ
登山日/天気2014年5月17日(土) 晴れ 時々 曇り
メンバー私、Aさん
マップルート図 遠登志南登山口→第三通洞(東平)→銅山峰ヒュッテ⇔石ヶ山丈駅
 
 登山口 →第三通洞:2時間07分(比高 495m)
 第三通洞→ヒュッテ:1時間29分(比高 365m 計 860m)
 
   【歩行計】  :3時間36分
   【工程計】  :3時間48分
 
 ヒュッテ→石ヶ山丈:1時間57分(比高-260m)
 石ヶ山丈→ヒュッテ:1時間40分(比高 260m)
 
   【歩行計】  :3時間37分
   【工程計】  :3時間45分


毎年、南稜ベースに東赤石山から西赤石山へ縦走し、アケボノツツジを楽しむのですが、
今年はちょっと趣向を変え、北稜の遠登志から入り、銅山峰ヒュッテをベースに、
1日目に別子銅山上部鉄道を探訪し、ヒュッテ横の広場でテント泊...
2日目に西赤石山のアケボノツツジを目指します。
ここでは、1日目の工程を紹介します。

登山口
遠登志登山口にある赤石山系の案内板。
登山口
同じく遠登志渓谷遊歩道案内図。
今イチ当てにならない地図です。
登山口
仙雲橋の上から...
登山口
手持ちの書籍では、
遠登志登山口からの道は崩落しているとの事で、
遠登志登山口に廻ってみる。

遠登志登山口に注意書き等は無かったが、
もう直っているのかな?
別子銅山
しばらくはつづら折りの急登が続く。
別子銅山
展望台分岐。

展望は無さそうだったので、
パスして先を急ぎます。
ノリウツギ
ノリウツギ。
シャガ
ちょっと萎れたシャガ。
別子銅山
石段が続きます。
別子銅山
直線は枝を積んで通行止めの体なので、
左に採ります。
別子銅山
分岐。
「←近道」「まわり道→」
近道を採ります。
別子銅山
急登が続く。
水路跡
水路跡?
水路跡
ここへ急下って来て、前記の水路へ???
別子銅山
山道左下に何かあります。
索道の中継点でしょうか?
別子銅山
石垣(右)の道が続きます。
排水溝
排水溝?
廊下
廊下状の渓谷。
タニギキョウ
タニギキョウ。
別子銅山
東平・第三通洞分岐。
第三通洞方向(左)へ...
別子銅山
そしてこの橋を渡る。
ヘビイチゴ
ヘビイチゴ。かな?
ニリンソウ?
イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウ
辺りに似ているが...?
別子銅山
沢がいい感じ...
東平
東平の遺跡が見えました。(ちょっとズーム!)
別子銅山
石垣に支えられた橋を渡ります。
コンロンソウ
コンロンソウ。
東平
東平(第三通洞付近の広場)に到着!
東平
あれっ!
変電所の奥(上)から出てくるはずが、
変電所の手前(下)から出てきた。

国土地理院の地図と少し違いますが...
火薬庫
ここの遺構は帰りに見る予定でしたが、
フライングして、火薬庫だけ覗いてみます。
火薬庫
その中。何故か曇っています。
冷気のせいでレンズが曇ったか?
何かが漂っているのか...
火薬庫
その案内板。
変電所
変電所に上がる道です。
登山口の案内もこちらに向かっています。
東平
ここの広場からヒュッテ方向に
向かう所にある案内図。
東平
そして、ここから山歩き再開!
上記からすぐの所に広い河原があり、奥に滝が見えてきました。
テント泊の重い荷物を背負っているので、私は寄る気が無かったのですが、
何故かAさんのテンションが上がって、寄ると言い出し、滝に向けて駆けていく。
仕方が無いので、私も手前にある階段から河原に下りてみる。

上部鉄道
河原に降りてみると、線路が...
上部鉄道
これがその滝。
確かにいい感じ...
滝の横からちょっとの急登で山道に戻れますが、
先ほどの階段辺りにザックをデポしていた私だけは、少し引き返す様に山道に戻る。

別子銅山
しばらくこんな道が続きます。
別子銅山
急傾斜の大きな空堀(水路)を、
つづら折りで何度か跨ぎます。
別子銅山
分岐です。
急登の馬の背コースと比較的緩やかな柳谷コース。
Aさんの甘言に誘われて馬の背コースへ...
馬の背コースは、いきなりつづら折りが続き、高度は稼いでいる様ですが、
なかなか前進している気がしません。しかもしんどい! ( ̄д ̄;)

別子銅山
分岐から20分、
尾根道だけあって、処々で展望が得られます。
東平
んっ!
上記中央をアップ!

東平がもうあんな下に見えます。
馬の背
馬の背の呼び名に相応しい感じです。
別子銅山
今度は、先程と反対(左手)方向。
西赤石山
上記をアップ!
アケボノツツジがいっぱい!

西赤石山です。
こちらは明日登る予定です。
アケボノツツジ
そのちょっと右方向。
別子銅山
登り切ってT字路。
銅山峰ヒュッテを目指して、左へ...
別子銅山
ここからヒュッテまでは平行道です。
別子銅山
銅山峰(銅山越)分岐。
明日は、こちらから西赤石山を目指します。
銅山峰ヒュッテ
銅山峰ヒュッテ到着!
ここでヒュッテの管理人さんに声を掛け、記帳して、テントを張らせていただきます。
公認のテント場ではないので無料ですが、ルールはちゃんと守って下さいとの事...

もう2時前ですが、とりあえず先にテントを張って、遅い昼食にします。
実は、登山を始めて8年半にして、初めてのテント泊です。ヽ(*´▽`)/

ヒュッテエリアの両端の2箇所に水場があり、東側より西側の方が水量は多い様です。
これを目当てにしていたので、これから明日の下山までは、これを頼りにします。

銅山峰ヒュッテ
Aさんのどん兵衛が、
気圧の関係でパンパンになってます。
銅山峰ヒュッテ
昼食が終わって3時前...
早々に上部鉄道の探訪に出かけます。

ちなみに、ここヒュッテの建つ所が、
上部鉄道始発駅の角石原駅跡です。
上部鉄道
上部鉄道は右へ...
左へ行くと柳谷経由で下山します。
上部鉄道
ミツバツツジ(亜種)。

この辺りで見るミツバツツジは、
ダイセンミツバツツジでしょうか?
ツルギミツバツツジでしょうか?
又はトサノミツバツツジか?
これに答えを出してくれる人はいるのでしょうか?
上部鉄道
橋脚が倒れています。
上部鉄道
ここは橋脚はありませんが、
両端の土台は石垣とレンガがしっかり残ってます。
上部鉄道
ヒュッテから18分、
谷を挟んで遠くにヒュッテを望みます。
上部鉄道
鉄道の足元はほぼ石垣で補強されています。
反対の山手側も処々で石垣になっています。
千人塚
千人塚。
上部鉄道
真っ直ぐないい道です。
三連橋
本日のメインディッシュ!
三連橋の二つの橋脚です。
上部鉄道
長い吊り橋。
相変わらず高所恐怖症のAさんはこんな感じです。

当時はこの長い距離を、
どうやって渡していたのでしょうか?
上部鉄道
兜岩分岐。

明日の西赤石山(兜岩)からは、
ここへ下りて来ます。
上部鉄道
ここはこの橋を渡ります。
上部鉄道
ここは橋が枯れているので、下を迂回します。
上部鉄道
こんないい道を見ると、往時を回想させられます。
一本松駅
一本松駅。

ここから直接東平に下れますが、
明日はヒュッテをベースに
軽装備で西赤石山まで行くので、
先ほどの兜岩分岐からはこちらに来ず、
一旦ヒュッテまで戻ります。
上部鉄道
ここは迂回。
上部鉄道
ここは渡る。
上部鉄道
ここも迂回。
上部鉄道
ここも...

谷を渡る毎に橋があり、
しっかりした台座や橋脚が残っています。
東平
おっ!
遠くに東平が見えたが、
手前の山で遺構までは見えません。
紫石
紫石。
思ってたより大きい!
6m(高さ)くらいはあるでしょうか?
炭窯跡
炭窯跡かな?
上部鉄道
ここも迂回。
上部鉄道
ここはしっかりした木橋が...
ここは深い谷で迂回路は作れなかった様です。
東平
また東平が...
今度は索道場跡が見えます。
上部鉄道
両脇が石垣の狭い道が続きますが、
ここに鉄道が通っていたんですね!
切り通し
切り通し。
と言うからには、この見上げるような岩を削って、
鉄道を敷いたのでしょうか?
上部鉄道
ここは迂回して、梯子を登ります。
索道場跡
索道場跡到着!
石ヶ山丈駅
そのすぐ隣に、終点石ヶ山丈駅跡。
この段差がプラットホームだった様です。
石ヶ山丈駅
象???
索道場跡
ここから端出場(マイントピア別子)に
索道で鉱物を下ろしていた様です。
ここまで、ヒュッテから2時間近くかかりました。
既に17時です。日が沈むまでにヒュッテに帰り、夕食は済ませたい。
いそいでヒュッテに戻ります。

給水タンク跡
行きでは気が付かなかった、給水タンク跡。
保線小屋跡
これも気が付かなかった、保線小屋跡。
三連橋
三連橋まで戻って来ました。
千人塚
これも往路では気が付きませんでしたが、
千人塚の奥には石碑がありました。
シコクカッコウソウ
ヒュッテ前の橋の手前左手に...
シコクカッコウソウ。
見たとおりのサクラソウ科です。
銅山峰ヒュッテ
ヒュッテに帰って来ました。

手前がAさんのツェルト、
その向こうが私のテント。
他にテントが3張りあります。
アカモノ
ヒュッテ前にアカモノ。
この時点で19時前...
登山口から比高860mをテント装備を担いで登ってくたくたの所、
平行道(実際は比高260m)とは言え、3時間半の上部鉄道探訪でへとへと...
早々に夕食を終わらせ、19時半にはテントに潜り込み、20時には消灯です。

明日は、6時には出発して西赤石山のアケボノツツジを目指します。
お休みなさ~い!


※上部鉄道の詳細はコチラ





back  comment


 
 参考資料:山と溪谷社「伯耆大山・石鎚山・剣山」