tree  長者山(ちょうじゃやま)、571m
場所広島市安佐北区狩留家町 野呂山
遠く野呂山を望む
登山日/天気2010年2月9日(火) 曇り 時々 小雨
メンバー単独
マップルート図 狩留家登山口→東廻り→長者屋敷跡→山頂→西廻り→登山口
 登山口→山道入口 :20分(ちょっと迷って)
 山道入口→稜線取付:43分
 稜線取付→山頂  :1時間22分(比高325m、最高峰は365m)
 山頂→登山口   :47分
    歩行計    :3時間12分
    全工程    :3時間41分


トトロ
前回(長者山~呉娑々宇山 縦走)同様に、
今回は車の中からトトロに見送ってもらいます。
登山口
湯坂を詰めて、車道が180度ターンする所、
ここに車を停めて、登山口とします。

大型ダンプのよく通る道で、
その回転(切り替えし)場となっているので
気を付けて駐車を...

   車止め(登山口)
    ┏━━┓
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←狩留家    ┃
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━━━━┛  ┗┓
←小河原    ┃車止め(下山口)
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長者山
車止めを超えて廃車道に入ると、
不法投棄の粗大ゴミが一杯です。
(ゴミはあえて写しません。)
長者山
更に車止めがあります。
この向こう右に巡視路入口があります。
ここはパスして先に進みます。
(この奥にもう1つ車止めがあります。)

この巡視路に行きかけて、資料を見直し、
間違いに気付く。5分ロス。
長者山
ガードレールがあるので車道だと分かるのですが、
足元は落ち葉が体積して、車道の体はありません。
長者山
谷が車道から右に1段下がった所にあります。
谷の奥(北)側から段差無く入山出来ます。
↓右手の木にこの印があります。
長者山

廃車道は、山腹を並行にまだ先に続いてます。
この高度のまま行けば「志和トンネル」ですが、
トンネル工事用に作られた車道でしょうか???
長者山
入山後は沢を右に左に、通れる所を通ります。
苔むした岩がゴロゴロの谷です。

150m先で谷が二分し、右谷に一歩入った所で、
巡視路の標柱が真ん中の尾根を指す。
先ほどの巡視路は尾根越えでここに合流かな?

尾根に取り付き、中電の黄色い札に沿って登る。
左下を見ると沢筋が更に二分してます。
長者山
しばらく尾根の急登をした後、
山道は尾根を左に巻きだし、ゆったり歩いてると、
左から沢が合流して、また急登となります。
しばらく沢の左岸を歩きます。
ホオノキ
急登にうつむきかげんに歩いていると、
大きな落ち葉がいっぱい...
と思ったら、ホオノキがあちこちに...
長者山
沢を詰めると広い谷になり、
例の中電の黄色い札に導かれ、
沢を左に渡り、そのまま尾根取り付き開始です。
長者山
この尾根取り付きは超急登です。
つづら折りですが、それでも足元が危うい!
鉄塔
尾根に取り付くと、視界が開け鉄塔が見えます。
鉄塔までもう少し急登が続きます。
鉄塔
鉄塔下から振り返る。
中央が木ノ宗山、その左に二ヶ城山
鉄塔
右を向いて、高鉢山。
山頂(南峰)に霧がかかる。
鉄塔
振り返って、中央奥が今から向かう長者山。
遥か遠くです。
鉄塔
鉄塔から数分で稜線に取り付きます。
右折して縦走開始です。
長者山
最初のピークまでは短い急登です。
ピーク右手下に削平地?があります。
何でしょうか?
この先の長者屋敷跡と何か関係有るのかな?
ヤブツバキ
ヤブツバキが一輪...
長者屋敷跡
605m峰。
左、榎ノ木峠(下山路)、右、長者山(縦走路)
の分岐になっています。

↓長者屋敷跡とあります。何???
長者屋敷跡
長者山
最初のピークからは難所もなく、
気持ちのいい尾根道が続きます。

霧が出ている様です。
木間越しの視界は、左右とも真っ白です。
612.7m峰
612.7m峰。
本コース最高峰で、三等三角点があります。
展望はありません。
長者山
やはり、気持ちのいい尾根道が続きます。
アカガシ
アカガシ。
樹皮に特徴がありますが、
尾根道では結構多く、
わりと大きいものが目に付きます。
アカガシ
それを見上げる。
アカガシ
見事なアカガシ。
長者山
560m峰から下りかけると、一瞬視界が開け、
長者山が見えます。結構な登り返しに見えます。
長者山
気持ちのいい尾根道が更に続きます。
先ほどからの霧も晴れかけている様です。
長者山
鞍部からの登り返しで覚悟してたら、
難なく頂上です。
後で地形図を見直すと、なだらかな登りでした。
志和方面
志和方面の展望。
中央奥右に虚空蔵山、左奥に微かに生城山。
右端の水平の稜線が八世以山でしょうか。
水ヶ丸山方面
水ヶ丸山方面の展望。
水ヶ丸山山頂は霧の中。
右端奥に霞む稜線は野呂山でしょうか。
鉾取山山頂
鉾取山方面の展望。
鉾取山山頂は霧の中。
眼下はみどり坂。
みどり坂をアップ! スカイレールが見えます。
みどり坂
長者山
北西の展望。
こちらは木間越しに木ノ宗山鬼ヶ城山(霧の中)
が見える程度です。
長者山
北の展望。
右に高鉢山の裾野が見えます。
霧がなければ中央に白木山が見えるはずです。
長者山
記念の1枚!
コナラ
上記山名プレートが掛かっている木、
コナラの冬芽と葉根。
コバノミツバツツジ
その隣の、
コバノミツバツツジの冬芽と葉根。
ヒサカキ
右奥に、
ヒサカキの蕾。
長者山
下山にかかります。
いきなりの急降で、ロープが張ってあります。
リョウブ
リョウブ。かな?
長者山
急降を終えて、小コブを越えると、狩留家分岐。
右折し、支尾根に入る。

↓右の木にこのプレートが...
長者山
長者山
支尾根に入るとすぐこの赤テープがあり、
谷筋(右)に下りる。

谷筋に降り、ちょっと先で、
谷底ちょっと左の斜面の山道を行く。
(斜面なので道は少々悪いが、問題無し。)
長者山
すると、少し先で山道が左に巻いて行くが、
沢筋に沿って右下に行く。(写真)

後は踏み跡も怪しい広い谷を行くが、
沢沿いか谷の中央辺りを行くと間違いない。

時々、踏み外して藪に突入しそうになるが、
迷う様な事はありません。
長者山
一旦沢を右に渡り、左に渡り返す。
林道
するとすぐ先で林道に出ます。
林道
林道に出てすぐ先の鉄板の橋で沢を右に渡る所で、
左後ろから別の沢が合流して来る。
林道
サルトリイバラの実。かな?
林道
林道の沢沿いはいい所が多い。
林道
あれに見えるは高鉢山かな。
林道
ここもいい所。
ただ、写真には写らない様にしているが、
ゴミが多いのはいただけない。(T_T)
長者山
下山。
最近、植物観察に時間をかけてしまい、
予定より、30分、1時間は
かるくオーバーしてしまします。
(その割にはあまり詳しくなってないが...)
長者山
長者山全景。(白木山より)
手前の稜線の中央右が長者山、
中央左の最高峰が612.7m峰。
(まとめ・総評)
今日は天気が悪いので何も考えていなかったのですが、10時半頃に日が差す。
「んっ」って思い、急に金明山に行こうと思い立つ、支度が済んで家を出ようとした時、
金明山城跡探訪用の資料を作ってない事に気が付いた。(この山は登山城跡探訪を兼ねるつもり...)
時間もあまり無いので、急きょ近所の長者山に切り替えました。
2008年7月21日にも資料不足で金明山を諦めて、槍ガ峰に登っています。余程縁が無いのか...

車で登山口まで移動中、「トトロ」の所でカメラを忘れた事に気付いて引き返す。15分のロス。
11時20分登山開始、突然思い立ってやって来たので、時間的な計画は何もしてませんでした。
軽い気持ちで登ったのですが、下山が3時過ぎ、これから帰って昼食です。

今回は縦走を取り入れましたが、手軽に今回の下山路を往復でもいいかもしれません。
登山口までのアプローチ、最短コースはコチラを参照!(長者山~呉娑々宇山 縦走)

後で調べたのですが、「長者屋敷跡」って中世の山城跡の様です。
確かに近辺に郭や堀切らしい跡がいくつか見られました。
「長者屋敷跡」の存在は知って登ったのですが、名前からして山城跡とは思わず、
周辺の遺構の写真を撮り損ねてしまいました。残念!(T_T)
※上記「長者屋敷跡」リンクについて、
・ページ内に「東広島市志和町奥屋、広島市東区・安芸区」とあるが、「東区」は「安佐北区」の間違い。
・「ひろしま昔探検ネット」の該当地図からリンクが無い。何故でしょうか?

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 参考資料: 田部戒自「広島市の山を歩く 下巻」