tree  広島南アルプス縦走
場所広島市安佐南区大町西~佐伯区八幡東4丁目
登山日/天気2009年10月10日(土) ほぼ晴れ
メンバー単独
マップルート図 大町西登山口→カガラ山→武田山→火山→丸山→大茶臼山→柚木城山→鬼ヶ城山→鈴が峰→八幡東登山口
 登山口→カガラ山:56分
 カガラ山→武田山:50分
 武田山→火山  :1時間16分
 火山→丸山   :1時間31分
 丸山→大茶臼山 :46分(展望岩まで/昼食)
 大茶臼山→己斐峠:21分、車道:5分、→柚木城山:34分(計:60分)
 柚木城山→料金所:46分、車道:6分、→鬼ヶ城山:37分(計:1時間29分)
 鬼ヶ城山→鈴が峰:40分、→西峰:13分(計:53分)
 西峰→下山口  :35分
   歩行計   :9時間16分
   総時間   :10時間30分


岳山から広島南アルプスの縦走路を望む。

念願の広島南アルプス縦走に挑む日が来ました。広島の登山愛好家は一度は通らねばならぬ道!
五日市に親戚の家があるので、そこに遊びに行く日に合わせて本日決行です。
そして、下山口近くのイズミに嫁に迎えに来てもらう予定です。
今日はコイン通りで祭りがあるので、嫁と子供達はそこで御輿を担ぐらしい。
カガラ山から鈴が峰西峰を経て、八幡川に向けて下山。
本当の広島南アルプスの端から端までの縦走を目指します。
間違い登山口
突き当たりすぐ左が「大町小学校入口交差点」で、
突き当たりを右に登っていけば大町小学校です。

すぐ右の白い建物と植木の間を入って行けば
登山口があります。
間違い登山口
登山口(だと思った所)。
中央から入山し、右手の尾根に取り付きます。

あるサイトでこの登山口を見つけ、
駐車場所に一番近かったのでここからにしました。

大町小学校入口交差点から車道を登って行けば、
200m先で右にカーブし、すぐ左にカーブする所に
案内板のある正規の登山口があります。
迷走
尾根道からだんだん外れ、左の谷方向へ...
どんどん道らしさがなくなり、ついに谷筋に!
谷筋は藪だらけ。(写真は谷筋を振り返って見た所)

迷った時の基本は「尾根を目指す!」。
右手の尾根に向けて直登開始。

後で前記のサイトを確認してみたら、
上の写真の尾根に取り付かず、
左の水路沿いに行けと書いてあった。(T_T)
そして、
上記の正規登山口からの道に合流だったのかな?
迷走
何度も立ち往生しながらも、
藪を避けて前後左右しながら急登する。
先は長いのにこんな事をしてるなんて...
「もしかして今日は武田山登山で終わる?」
なんて、心が折れかける。

十数分後、藪だらけだが踏み跡らしい所に出る。
振り返ると朝日が...
二ヶ城山の辺りかな?
迷走
その右手の展望。
中央の尾根先から左に見えるのが牛田山です。

ここからも超藪の踏み跡です。
途中、藪を避けて踏み跡を外したりもしながらも
何とか先に進む。
迷走
更に十数分後、何とか山道に合流。
広島南アルプス
すぐ先で別の尾根に取り付き、展望が開ける。

武田山宗箇山牛田山絵下山などが見える。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
主尾根に出ました。
左が武田山、右がカガラ山です。
折角なので、カガラ山までピストンします。

ここから鬼ヶ城山~白木山の稜線、
高鉢山高鉢槍~安駄山の稜線が見える。

★展望はコチラ!
カガラ山
カガラ山の山頂。
昔は「ガガラ山」と呼んでいたらしく、
古い案内板では、
最初の「ガ」の「゛」が塗りつぶしてあります。

周りの木が伐採してあり、展望良好です。

高鉢山高鉢槍~安駄山の稜線、
鬼ヶ城山~白木山の稜線、
阿武山~権現山の稜線、
荒谷山岳山、向山などが見えます。

★展望はコチラ!
カガラ山
標高212mですが、
処々の古い案内板ではまちまちです。
(登山口からここまでの比高200m)

バックは武田山、火山です。
今から向います。
ツツジの丘
右の尾根上が「ツツジの丘」となってます。
山道は左下に尾根を巻いて下って行きます。
吹通し
左から別の山道が合流して来て、
すぐ先がカガラ山と武田山の鞍部です。
吹通し
その鞍部。
「吹通し」と名付けられた峠です。

右後ろの尾根筋に、ツツジの丘から下ってくる
と思われる階段がありますが、
枯れ枝が積み上げてあって通行止めの様です。

ここから登り返しですが、
直登藪こぎで体力を消耗したため、
意識してスローペースで登る。
(ここから武田山までの比高240m)
八幡山里道
「八幡山里道」とあります。
左は大倉屋敷跡、憩の森方面です。
右の尾根筋を行きます。

この辺りから銀山城の城域となり、
郭跡をポツポツと見ます。
城跡
Aルート、Bルートの分岐です。
左(Bルート)は巻き道、直進(Aルート)は尾根道。

城跡マニアとしてはAルートを採ります。
この辺りは出丸の更に先の郭郡で、
この右も郭跡で、尾根上も郭跡が続きます。
武田山
武田山山頂広場。
三角点は正面の岩の上です。

火山~柚木城山の稜線、宗箇山牛田山安芸小富士絵下山灰ヶ峰鉾取山系、
松笠山二ヶ城山木ノ宗山呉娑々宇山~藤ヶ丸山~長者山の稜線、
高鉢山高鉢槍~安駄山の稜線、
鬼ヶ城山~白木山の稜線などが見える。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
火山に向けて下り始めると、
左から馬場跡からの道が合流します。
広島南アルプス
最初の鞍部(峠)です。

東亜ハイツ登山口→
光賢寺跡→
←東山本登山口 630m
相田登山口→

もちろん火山目指して直進。
(ここから353mピークまでの比高80m)
広島南アルプス
353mピーク付近で右後ろから登山道が合流、
そちら方面に「豊松園・海田ヶ原」の標識。
下に「水越峠」と書いて、消してあります。
あるサイトに水越峠辺りで迷ったとありましたが、
この標識のせいでしょうか?
広島南アルプス
ここが水越峠でしょうか?
この標識が右(北)を向いています。
(ここから火山までの比高150m)
広島南アルプス
その先小ピークで右に「火山」とある。

が、↑これが左を指していたので、
思わず寄り道してしまう。
50mくらい支尾根を下ったが、
藪になったのであきらめて引き返す。
そもそも城域からこんな離れた支尾根に
堀切などあるのか???
ママコナ
飯子菜(ママコナ)。
アキノキリンソウ
秋の麒麟草(アキノキリンソウ)。
火山
火山に着いたら山頂広場の端にこれがあります。
峠?武田山?
火山
火山山頂。

野呂山灰ヶ峰絵下山鉾取山呉娑々宇山~藤ヶ丸山~長者山の稜線、
高鉢山高鉢槍~安駄山の稜線、
牛田山松笠山~二ヶ城山~木ノ宗山の稜線、
鬼ヶ城山(白木山系)、
向山、窓ヶ山大峯山、
阿弥陀山、寒山、東郷山、二ツ山、
極楽寺山、大野権現山、経小屋山、傘山、弥山武田山、丸山、大茶臼山、鈴が峰などが見える。

★展望はコチラ!
神武天皇烽火傅説地
火山山頂にて「神武天皇烽火傅説地」。

ここから丸山に向けて2分で左手に展望岩がある。
東から南にかけて展望が開ける。
広い岩場で、絶好の休憩地です。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
尾根が二分し、右に「大原」と書いてあます。
どちらも下りの尾根筋で、迷いましたが、
「大原」は麓の地名と考え、左に採ります。

このすぐ先ですれ違った方に確認!OKでした。
広島南アルプス
鞍部の十字路。
右が先ほどの大原への下山路に合流するはずで、
左が住宅造成中だった団地に下りるはずです。
造成中は通行止めだった様ですが、
今は開通しているのかな?
コウヤボウキ
高野箒(コウヤボウキ)。
権現峠
権現峠に下りてきました。
右は権現神社、左は例の団地方面です。
(ここから丸山まで、上下しながら比高100m)
権現神社
権現神社。
こちら方面に下山出来るはずですが、
ここで行き止まりの様にも見えます。
どこかに道があるのかな?
広島南アルプス
権現峠から最初のピークです。
岩をよじ登って、間をすり抜けます。

しかし展望がよさそうなので最高部に登ります。
武田山~火山~ここまでの稜線、阿武山鬼ヶ城山~白木山の稜線、
高鉢山高鉢槍~安駄山の稜線、
荒谷山から東郷山方面など展望が開けています。

★展望はコチラ!
大塚峠
大塚峠。
↓この標識があります。


「←春日野下バス停」とある。
右の道は藪で消滅しています。ん!行けるのかな?
湯つぼ跡
大塚峠先で左手にこんな分岐がある。
湯つぼ跡には惹かれるが...
振り切って直進!
丸山
丸山到着!
JR(国鉄)のマイクロウェーブ反射板がある。

反射板の前に小スペースがあり、展望が得られる。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
丸山から畑峠までは、ほとんどが軽い藪道です。
ウルシ?
真っ赤に紅葉してます。
ハゼかウルシなどのウルシ科の幼木でしょうか?
広島南アルプス
畑峠近くになると右手の展望が開け、
大茶臼山が見えます。
畑峠
畑峠(はたたお)に出ました。
左奥のコンクリート壁の端から再入山です。
すぐ右手のNTT専用のアスファルト道からでも
大茶臼山を目指せます。

ここから大茶臼山までの比高80mを、
山道を直線的に軽くアップダウンしながらか、
車道を蛇行しながら徐々に高度を稼ぐか、
2通りを選択出来ます。
大茶臼山
大茶臼山。
展望は無く、NTTの電波塔等に占領されています。
展望を求めて南の岩場へ...
大茶臼山
山頂にある電波塔施設を東に迂回すると、
すぐ先でNTT専用の車道に一旦合流します。
大茶臼山
そしてすぐ、
右の標識とガードレールの黄色い案内の所で、
ガードレールを跨ぎ車道下の細道を行きます。
大茶臼山
左手のコンクリート壁が切れると分岐です。

展望岩や己斐峠へは左上の道を行きます。
右(直進)下の道は、五月丘や己斐峠(旧道)方面。
大茶臼山
上記左上の木のちょっと高い所に案内板です。
シオン
紫苑(シオン)。
大茶臼山
展望岩到着!
右奥の一番広い岩の上で昼食です。

左は白木山から、遮るもの無く、
右は窓ヶ山、向山まで270度の展望。

★展望はコチラ!
大茶臼山
己斐峠へ向けて下山開始!
まずここを急降する。
広島南アルプス
そしてすぐ分岐。
左は広電団地、滝の観音、右が己斐峠、
もちろん右へ...
広島南アルプス
しばらく下ると、分岐?
右はすぐ行き止まりで、下に新しい霊園が見える。

実はこの霊園の入口が、
柚木城山に向けての再入山口の真ん前にある。
ここに下山路はないが、
霊園の柵沿いに下っていけそうな気がする~

でも正攻法で左に採る。
己斐峠
己斐峠近くに下りて来ました。
己斐峠
この案内板があります。
己斐峠
己斐峠前後を5分歩くと、
柚木城山登山口に着く。
(ここから柚木城山まで比高140m)
広島南アルプス
しばらく急登して尾根に取り付く。
広島南アルプス
左から登山道が合流して来る。

この先で鉄塔が2本あり、送電線が交差していて、
少し展望が得られる。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
左が柚木城山(柚木城跡)、
右が山頂を飛ばした巻き道です。
もちろん左です。
柚木城山
柚木城山。
残念!藪だらけ...
柚木城山
展望はこれだけです。
それでも、
中央に絵下山、その左右に野呂山灰ヶ峰、
今日は霞みも少なく最高の天気です。
(ここから野呂山まで直線で29km)
広島南アルプス
柚木城山の少し先で展望が開けます。
鬼ヶ城山、鈴が峰の稜線です。
広島南アルプス
左が315m峰、右が巻き道です。
↓案内板があります。


315m峰にこだわりはないので右に巻きます。
広島南アルプス
「←草津沼田道路口」、
右は旧道の様で、今は案内されていません。
↓左手にこの標識が左の道を指してます。

広島南アルプス
315m峰からの道が合流して来ます。
↓案内板を表側から。

広島南アルプス
分岐?
案内板に従って右の尾根を下ります。
直進は多分行き止まりです。
広島南アルプス
草津沼田道路口近くになると展望が開け、
鬼ヶ城山、鈴が峰が見えます。
草津沼田道路口
尾根先から右に向けて、
長い階段をひたすら下って行きます。
草津沼田道路口
ここに出てきました。

↓先ほどの旧道の方でしょう。
私有地なので案内から外しているのでしょうか?
草津沼田道路口
広島南アルプス
ここから鬼ヶ城山に向けて再入山です。
(ここから鬼ヶ城山まで比高160m)
広島南アルプス
しばらくは竹林の深閑とした道です。
広島南アルプス
途中右手の展望が開け、大茶臼山が見えます。
左の黒い点は蝶です。
広島南アルプス
突き当たって左折、
しばらくは団地沿いのコンクリート道を歩きます。
アンビン岩
↓この標識で右手に入る。
アンビン岩
アンビン岩
そこからの展望。
広島南アルプス
鬼ヶ城山山頂近く。
土塁の道からハシゴを登ってきます。
鬼ヶ城山
鬼ヶ城山山頂。

ほぼ360度の好展望です。

★展望はコチラ!
鬼ヶ城山
山頂から100m先の展望岩。
左が鈴が峰(東峰)と、中央右が西峰です。
道行地蔵
鬼ヶ城山と鈴が峰の鞍部にある「道行地蔵」。
この裏から再入山ですが、
水を求めて美鈴が丘団地の公園に下ります。
(これを当てにして鬼ヶ城山で飲みきりました。)
広島南アルプス
公園にはトイレも水場もあります。
公園から団地の端を西進すると、
「鈴ヶ峰登山道入口」。
(ここから鈴が峰東峰まで比高130m)
広島南アルプス
最入山後、
すぐに左から道行地蔵からの道が合流し、
右に登って行きます。
広島南アルプス
山頂近くで、左から鈴が峰公園登山口からの道が
合流して来て、右に登って行きます。
鈴が峰
鈴が峰(東峰)到着!

ほぼ360度の好展望です。

★展望はコチラ!
鈴が峰
今から最後の鈴が峰西峰を目指す。
鈴が峰
鈴が峰西峰(三角点峰)。

山頂も狭く、展望も今イチです。

★展望はコチラ!
広島南アルプス
「美鈴が丘南1丁目へ 13分→」とある。
美鈴が丘中学校・小学校方面に下る様です。
広島南アルプス
その先の展望のよい205m峰から、
左手の鈴ヶ峰GCを見下ろす。
広島南アルプス
こんな気持ちのいい道もある。
広島南アルプス
右手の道に「鈴が峰登山道入口」とあり、
石内バイパスと美鈴が丘団地を結ぶ
右下の車道に続いている様です。
しかし、標識のない直線の巡視路を進みます。

この先で道が二分する。
パッと見、どちらを採っても
すぐ先で合流しそうだったので、
急いでいた事もあり、迷わず右に採ってしまう。
実は左が予定していた下山コースでした。(T_T)
下山口
やっと下山です。
予定していた下山口より500m程北ですが、
自分に「お疲れさまでした!」。
ヽ(*´▽`)/
お花見山
下山口(八幡東登山口)。
「お花見山」と言う詩?が書いてある。
(まとめ・総評)
咳、鼻水、くしゃみと風邪気味でしたが、最後まで体調には問題なく歩けました。
しかし、初っ端の迷走で心が折れそうになりましたが、何とか完走出来て、めでたしめでたし。
天候に恵まれ、一時雲の多い時もあったが、ほぼ晴れで霞みも少なく、展望良好で大満足です。

火山までが一番の難所と思いましたが、後半の事を考えゆっくりペースにしたので、
火山に着いた時には、まだまだ余裕がありました。
(比高=登山口→カガラ山:200m、鞍部→武田山:240m、鞍部→353m峰:80m、鞍部→火山:160m)
火山から丸山は、思ったよりかなり時間が掛かってしまった。(1時間31分)
他の区間と比較して、地形や距離を考慮しても、ここだけ何故こんなに掛かったのかが不明です。

己斐峠を越えて再入山する辺りから足が重く、
車道を歩いたせいか柚木城山登山口に入るのが、足と伴に気も重くなってきています。
後は消化気分でひたすら歩く。( ̄д ̄;)
鬼ヶ城山と鈴が峰の鞍部近くに公園があったと記憶していたので、
そこで水を補給出来る事を期待して、鬼ヶ城山で水分を飲みきる。(水は補給できました。)

鈴が峰西峰からの下山ですが、途中の道はよく予習して行きましたが、
下山路は何処で分岐とかあまり考えていず、その場しのぎだったのと、
嫁に迎えに来てもらう時間も決めていて急いでいたので、道を間違えてしまいました。
下山口は500mしか違いませんでしたが、下山後の平地を歩く足は超重かったです。(´_`;)

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 参考資料: 田部戒自「広島市の山を歩く 上巻」(14.武田山、11.火山、13.大茶臼山、3.柚ノ木城山、5.鬼ヶ城山、4.鈴ヶ峰)、 各種サイト